黄昏のエポック - バイロン郷の夢と冒険

かわまりの読書ルーム II

Entries from 2021-08-25 to 1 day

【読書ルームII(31) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 8/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 「心は息を止めなければならない。そして愛は眠らなければならない。もうさすらうのはよそう。もう夜は更けた。心は愛に酔いしれ…

【読書ルームII(30) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 7/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 「これは呪いじゃないか・・・。バイロンのあの整った顔立ちをした頭のどこからこんなに毒に満ちた言葉が出てくるんだろう・・・…

【読書ルームII(29) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 6/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 「僕はここで、どこかの屋敷の部屋を借りて住むんだ。」とバイロンが言った。「でも、旅はするだろう。憧れのイタリアに着いてロ…

【読書ルームII(28) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 5/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 警官に付き添われてスカラ座の回廊を出口に向かって歩いている間も警察が用意した簡素な馬車に揺られている間も、バイロンは不安…

【読書ルームII(27) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 4/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 バイロンは大型ヨットを二人の水夫と共に借りきってホブハウスをジュネーブ湖一周の旅に誘った。「見物するのは三ヶ月前にシェリ…

【読書ルームII(26) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 3/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 半年以上前の一八一六年四月二十五日、船で大陸に向けてイギリスから出立したバイロンを、ホブハウスは波止場で船の帆先が水平線…

【読書ルームII(25) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第三話 ため息橋にて (1816年秋-1818年初、イタリア 2/13) このブログの内容全ての著作権はかわまりに帰属します。 「ここに来る前に君に宛てた手紙にも書いたとおり、彼女は最近匿名で『グレナーヴォン』という小説を書いて発表したが、この本の…