黄昏のエポック - バイロン郷の夢と冒険

かわまりの読書ルーム II

黄昏のエポック これからどこへ?

作品目次

 

編集が済み次第、アマゾンから電子出版します。出来れば今年中に本ブログで発表した本作品ともう一つの作品の発表を完了したいと思います。わたしがこの二作品の全文を公開した意図の根底にはある強いこだわりがあります。それは英米を中心として始まった Project Gutenberg と呼ばれる著作権消滅作品の電子化プロジェクトへの強い関心と支援の気持ちです。

 

折しも、自民党総裁が交代し、閣僚、特にレジ袋有料化を始めた例の大臣が退任し、環境への貢献は微細かほとんどないと思われるレジ袋政策そのものはしばらく続くと思われますが、読書文化を大切にし、国土の大半を森林が占めているわたしたち日本人には石油の余りや石油製品の屑を節約するよりももっと重要な使命があります。それは電子書籍を一般化し、著者と読者の対話を進めて改訂を容易にし、既に作品を購入した読者が改訂電子版を容易かつ無料で入手できるようにすることだとわたしは固く信じています。もちろんこれは従来の紙に印刷された本の存在を否定するものではありません。それどころか優れた書籍が全国津々浦々の図書館で愛読されることが益々盛んになるようわたしは願っています・

 

書籍はマーケティングが非常に難しい商品です。そして一つ一つの作品が著者の存命中に著者とともに成長し、進化していくことが必要だと思うのです。そしてそれを容易にするのはもちろん電子化です。単なる森林資源の節約を超える恩恵を Project Gutennberg (日本版: 青空文庫)はもたらしてくれたと思います。一人一人の著述家がもうひと頑張りして著作権保護やより良い電子書籍リーダーの開発に働きかけていくことで著作権フリーの書籍の電子化はかつてグーテンベルクが達成した印刷術の発明に匹敵する人類の大きな飛躍を達成できるとわたしは信じています。

 

二作品の電子出版を完了した後にこのブログをどうするかですが、もちろん残します。ブログと電子書籍の違いは明らかです。当然のことながら電子書籍の方が読みやすいです。一方でブログは改訂しやすくコメント欄を使った双方向性もあります。また、ブログはインターネットに常時接続しているので作品に書ききれなかった内容を深く説明しているサイトに読者を誘導することも容易です。まあ、いろんな面での二つのメディアの可能性を探っていくこともわたしの使命であるとも心得ています。

 

さて、この作品「黄昏のエポック 〜 バイロン郷の夢と冒険」は電子書籍の内容を全て掲載していますが電子書籍には無い内容としてこれから日本が迎える政治の季節(任期満了に伴う衆議院選挙と参議院選挙)に絡んでイギリス人の詩人バイロンがナポレオンの凋落後に思い描いた理想とウィーン反動体制に対する幻滅とそれに抗おうとする足掻きを作品の輪郭をなぞるように説明しつつわたしたち日本人の自由と民主主義を謳歌できる幸せとイギリスのように信頼するに足る野党を持たない悲しみ😅を語ってみたいと思います。

 

川本真理子