黄昏のエポック - バイロン郷の夢と冒険

かわまりの読書ルーム II

Entries from 2021-09-04 to 1 day

【読書ルームII(109) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 12/17 ) [現在のリヴォルノの入江から対岸を望む。対岸にバイロンの避暑地があった。] 「閣下(ロード)。」とシェリーが言った。バイロンが振り向くとシェリーは続けた。「リー・ハントがとうとうイタ…

【読書ルームII(108) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 11/17 ) 「シェリー、メアリー、すまなかった。」と揺れる蝋燭の灯の前で頭を抱え、バイロンは呻いた。「君たち二人はアレグラを、生まれてから一年以上の間、自分たちの子供とわけへだてなく育ててく…

【読書ルームII(107) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 10/17 ) バイロンは死者の思い出に耽るのを止めた。仕事をしなければならなかった。バイロンはなぜ、「決定版、審判の幻影」とマレーからの手紙を取り出したのかを思い出した。編集者で優れた批評家の…

【読書ルームII(106) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 9/17 ) メアリーが口を開いた。「そう・・・わかりました。それが閣下がアレグラを修道院に預けっぱなしにしている理由だったのね。」バイロンは黙ってうなずいた。自由主義者の夫婦、怪我をしたバー…

【読書ルームII(105) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 8/17 ) [ピサの斜塔にはスペインを旅したことがある者には直ぐにそれと分かるイスラム建築を彷彿とさせるアーチがあります。この挿話の最後もご覧ください。] それから後、バイロンとピエトロが取った…

【読書ルームII(104) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

(第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 7/17) [上はフィレンツェのアルノ川にかかるポンテ・ヴェッキオ(古橋)。ウィキペディアなどによると、ローマから北進した古代ローマ人がこのアルノ川の川岸に咲き乱れる花々を望見して花の女神フロー…