黄昏のエポック - バイロン郷の夢と冒険

かわまりの読書ルーム II

Entries from 2021-09-03 to 1 day

【読書ルームII(103) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

[第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 6/17) [ラベンナにある世界遺産建造物内のモザイク画] 抱き合って再会を喜びあった後、シェリーは言った。 「閣下(ロード)、閣下と地続きの土地に移ってきて、いつでも会えると思っていたのですが、こ…

【読書ルームII(102) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

【第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 5/17)】 [ラベンナにある世界遺産建造物内のモザイク画] 「二重活動家(ダブル・エージェント)の可能性がある人間が自分の屋敷の前で殺されたのは正に、カルボナリの中に自分が二重活動家(ダブル・エ…

【読書ルームII(101) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 4/17) [ラベンナにある世界遺産建造物内のモザイク画] 「家に戻ってきてから何回か、父と相談する機会を持ちました。夜、人が寝静まった頃に、特別なやり方で父の寝室の扉を叩くんです。親子なのに何で…

【読書ルームII(100) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 3 /17) [ラベンナの一風景] 「閣下(シニョーリ)、閣下の国では議会が発達し、人々は議会を通して国の政治に参加することができます。こういうしくみは社会を発展させるんでしょうね。」「そうかもしれません…

【読書ルームII(99) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 2/17) [ラベンナの一風景] 一八一九年の春にテレサ・グィッチオーリ伯爵夫人と出会ったことによって、バイロンは中産階級の女性の間を花から花へと飛び回る蝶のように渡り歩く生活に終止符を打ち、その…

【読書ルームII(98) 黄昏のエポック- バイロン郷の夢と冒険】

第八話 暴風雨 (一八一八年 ~ 一八二二年 イタリア 1/17) [上は有名なピサの斜塔。ルネッサンス期の科学者ガリレオ・ガリレイがここで落下の実験を行ったとされる。] 「パーシーは書いて、書いて、書きまくっています。私の校正が追いつかないくらいの速…